カネアキ・ヘイアウ(Kaneaki Heiau)とは
カネアキ・ヘイアウ(Kaneaki Heiau)は、ハワイ四大神の1人である、農耕の神Lono(ロノ)を祀っています。
場所は、オアフ島のWaianae(ワイアナエ)コースト、Makaha(マカハ)にあるMakaha Valley(マカハ渓谷)にあります。
車では約1時間ほど、近くには、Makaha Valley WestとEastといった2つのゴルフ場もあります。
この渓谷は豊かな緑に囲まれていて、近くにはマカハ・ビーチもあり、海に山にと、自然に溢れたエリアです。
このゴルフ場の近辺では孔雀の鳴く声が、Valley中に響きます。(少し物哀しい響きですが….)渓谷の緑は濃く、自然に溢れたエリアです。
このマカハ渓谷の奥にあるヘイアウは、15世紀頃に17世紀に建てられたと推定されているそうです。
最初は四大神の1人、農耕の神・繁栄の神・ロノを祭っていたそうです。
17世紀頃に移ると、戦いの神・クーが祀られていました。カメハメハ大王時代には戦いが盛んだったのでしょうか…。
そういった儀式を行う必要が頻繁にあったのでしょうか…。
このヘイアウは、オアフ島内で最も保存状態が良いと言われるヘイアウで、かなり本格的な構造のヘイアウだそうです。
ちゃんとした塔が2つあり、そこには神の像が奉られ、その当時のままのヘイアウの形式、形態が見られる数少ない史跡です。
その当時のハワイアンの人々がどのように神々を奉り、どのような場所で、どのように儀式を行ってきたか、当時の形態に近ければ近いほど、大変興味深いですね。
ハワイの四代神とは
ハワイの神話や伝説によく登場する、『ハワイの四大神』とは、
「Ku(クー)」 戦いの神、山や海の神
「Lono(ロノ)」 農耕の神、繁栄の神
「Kane(カネ)」 万物の根源、生命の神
「Kanaloa(カナロア)」 海の神、死者の世界の神
ハワイのお土産やヘイアウ史跡でよく見かける木彫りのTiki(ティキ)像は、これらのハワイの神々の偶像として有名です。
もちろん木彫りだけでなく、石像もあります。
この中でもKu(クー)は、一番中心となる神です。
ハワイ語で“まっすぐ上へ立つ”といった意味で、男神の化身と言われているそうです。
戦いの際にはそのKu(クー)の神の為に、戦いの儀式を行い、ヘイアウの祭壇に生贄を捧げたそうです。
一番主なる神様だったのですね…。
この四大神に並ぶくらいの高い女神、月の女神Hina(ヒナ)が妻でした。
Lono(ロノ)は、平和と豊穣をもたらしてくれると言われる神様で、戦いの神でもあったそうです。
ハワイではあまりにも有名な収穫の儀式Makahiki(マカヒキ)では、このLono(ロノ)が主役の神となります。
Lono(ロノ)は、平和と幸福の神でもあるので、ハワイアンの人々は、このLono(ロノ)には、儀式の最中も生贄を捧げる事はせず禁じられていたそうです。
まぁ4人も神様がいれば、中にはこういった平和主義の中立の立場の神様がいなければ、ハワイアンの人々も安堵する暇がなかったのでしょうか…。
Kane(カネ)は、万物の根源、生命創造の神で、全ての天上の生命を創造した、“天上の神”と呼ばたそうで、カーネとも呼ばれます。
とても位の高い神で、とても穏やかな神だったそうです。
Kane(カネ)とは、ハワイ語で女性がWahineというのに対し、男性という意味です。
Kanaloa(カナロア)は、水や海の神で、全ての海の生命を司り、海や波、水をも司っているそうです。
航海を続ける人々にとって、Kanaloa(カナロア)は、航海の守護神であり奉ってきました。
Kanaloa(カナロア)の怒りに触れると、航海に支障が起こったり、波が荒くなり、嵐にもみまわれるとさえ信じられていたのだそうです。
なので皆航海の無事を祈り、このKanaloa(カナロア)を奉ったのですね….。
タコの化身でもあると言われています。
もともとは、ポリネシアからの神様ですが、この世のはじめに、この四大神が存在し、天地創造と人類の創造の大業を果たしたそうです。
◆ カネアキ・ヘイアウ(Kaneaki Heiau) の場所
住所:84-1229 Alahele St, Waianae, HI 96792
場所は、マウナ・オル・エステートという住宅地の中で、ゴルフ場の右脇を入っていきます。『Kaneaki Heiau』というサインが見えてきます。
ここへは私有地なので、セキュリティーゲートで通行許可をもらわないと中へは入れないのだそうですが、高台の崖の状態によっては、がけ崩れがあったりと状態の悪いときには入れないそうです。
かなり蚊が多いそうで、虫除けスプレーは必須だそうです。
※火曜日~日曜日とホリデー天気の良い日の10:00~14:00
月曜日と雨天は通行禁止なのだそうです。