ウルポ・ヘイアウ(Ulupo Heiau)
オアフ島の東、カイルアタウンに隣接するカワイ・ヌイ湿原の畔に、ウルポ・ヘイアウ(Ulupo Heiau)が有ります。
オアフ島最古の神殿と言われ、大きさは2番目に大きい、水鳥たちの楽園「カワイヌイ湿原」です。
この湿原の周囲に、ウルポ・ヘイアウ(Ulupo Heiau)が有ります。
カワイヌイとは、ハワイ語で、「大きな水たまり」とでもいうのでしょうか。
ここでは支流から豊富な水をもたらし、絶滅危惧種の水鳥も生息していて、特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約「ラムサール条約」にも登録されていて、水鳥も湿原も守られています。
そして、水鳥たちの食料となる、ハゼ、ボラ、エビの生息も豊富です。
ウルポ・ヘイアウはとても神聖な場所で、たくさんのマナ(スピリチュアルパワー)が残っていると信じられています。
このヘイアウは北極星に向けて建てられており、その規模は全長42メートル、幅54メートル、高さ10メートルもあるそうです。今でも現地の人からは聖地として崇められているそうです。
ハワイアン達のスピリットを感じられるパワースポットとして知られ、夢や希望を心に描き、この地で願えば実現へと手繰り寄せることができるとされています。
現在もハワイの人々の信仰を集める神聖な場所です。
農耕の神様「LONO(ロノ)」を祭る神殿だった
ここにはいくつもの湧水が流れ、タロイモ畑や養魚地が有ったそうで、かなり豊かに土壌の肥えた湿原で、農作物の豊作祈願の為の神殿だったと考えられているそうです。
今もバナナやタロイモ、Tリーフなどが自然に生息して、今でも水が綺麗である証となっています。ここの湧き水は1950年代まで飲料水としても利用されていたそうです。
しかし、建設時は、豊作祈願の神殿であったけれど、その後王族女性の出産の場所になり、更にその後、カメハメハⅠ世がオアフ島を征服し、国家統一したのちは、その湧水で生贄を洗い、それ用の祭壇として使われたそうです。
またそれはそれで、ハワイアン達の生活に根ざした、歴史上の基盤だったのでしょう。
妖精メネフネ
ウルポ・ヘイアウには、ハワイ諸島の先住民とも考えられている伝説の民、妖精メネフネ達が、手から手へ石を手渡しで運び一晩で建設したという言い伝えがあります。
ハワイに来られた人は、あちらこちらの店頭で、「Menehune Water Company」 のウォーターボトルを見かけられたりすることが有るかと思います。このキャラクターの妖精が、メネフネです。
ハワイには虹がなかったそうで、雨が降るたびに灰色の空になり、“きれいな色の虹を作ろう!“といったメネフネ達が、
'ula'ula(赤)-宮殿にある王家の象徴の赤い羽
’alani(オレンジ)-可愛いイリマの花
melemele(黄色)-近くの村のよく熟れたMAI’A(バナナ)を持ってきて
oma’oma’o(緑)-山や谷に茂るたくさんの種類のシダの葉を集めてきて、
uliuli(青)-海の深いところで汲んできた青い水を
poni(紫)-女王様のシルクのドレスの布を少しだけ頂戴しました
これらの材料を特別の力を持っていると言われるカフナに任せ、全てを混ぜ合わせた後、弓矢で空に放つと、見事に7色の虹に輝いたそうです。
これは、メネフネとカフナに雨と水の大切さを教えられた伝説です。
一晩で、ウルポー・ヘイアウを建設したくらいだから、虹も作れちゃうのでしょう….。
本当に小人の様にちっちゃい妖精のメネフネは、働き者で、情が厚く、困っている人を見るとほっておけない、そんな正義感に満ち溢れた民だったそうです。
ハワイアン・スピリチュアルそのままの妖精たちですね。
幾度となく、この小さい妖精メネフネを見かけた!と言う人が現れ、写真も撮られているそうですが、私も是非会ってみたい!と思います。
パワースポットを訪れるときの注意
パワースポットは、神聖な場所で、その時その時によって、又は人によって、違う波動を感じる場合もあり、合う合わないもあり、必ずしも万人がマナを感じるわけではありません。
神聖なヘイアウの石を動かしたり、持って帰る事などはもちろんタブーだそうです。
注意しなければならないのは、
ヘイアウの石垣内へは立入禁止。
ヘイアウのもの(石など)を動かさない。
植物にも供え物にも触れない。
入る時と出る時は敬意を持って挨拶を心掛けましょう。
ウルポ・ヘイアウ(Ulupo Heiau)
所在地は、1200 Kailua Rd, Kailua, HI 96734
ルート61(Kailua Rd=カイルア・ロード)をラニカイ方面に走り、2ブロックほど先の右側にあるYMCAの真裏にあります。
駐車場へは、YMCA手前の(Uluia St.=ウルイア・ストリート)を左折し、1本目の(Manu Aloha St.=マヌ・アロハ・ストリート)を右折した突き当たりにあります。