"パワーストーンは、それぞれの石の中にさまざまな力が宿るとされ、身につけているとその石の力の恩恵を受けることができると言われて重宝されています。
古くから世界各国で信じられてきた力であり、日本でもその考え方は広まっています。
神秘の力を宿すパワーストーンは、同時に人や自然の気をも取り入れるものとされています。
そのため、持ち主が長く身につけていると、その過程で悪い気を吸ってくれた石の波動が弱くなると考えられています。
パワーストーンは、それを手に入れたとき、また使い続ける中で一定のスパンを置いて、浄化という作業をおすすめしています。
浄化の方法にはいくつかあり、水や天然塩、天然石のクラスターやさざれなどを使います。
また、セージというハーブの煙にくぐらせ浄化する方法も広く知られています。
水などにつけると変質してしまう石にも使えて、しかも手軽に行える浄化方法であるため、好んでセージを用いる方も数多くいます。
このハーブはどのような植物で、自らのパワーストーンをよみがえらせるにはどのような方法を採るとよいのでしょうか?
ハーブの不思議な力
パワーストーンがまとった邪気などを抜き去り、石本来の力を呼び戻すと言われているのが浄化です。
その浄化方法として用いられるものの1つがセージであり、特にホワイトセージと呼ばれるものが主流となっています。
セージは、古くはネイティブアメリカンの間で広く使われていたもので、あらゆるものの気を清めることができる神聖な植物として崇められてきました。
浄化ももちろんですが、各種儀式の際に魂の祈りを捧げるために用いられることもありました。
その浄化作用は、天然石にとどまらずその場所やそこにいる存在そのものにも作用すると言われ、じっくりとたきつけることで森羅万象あらゆるものを浄化に導くと言われています。
そのため、石の浄化にとどまらず人の心を落ちつけ魂を清らかにするヒーリング効果もあるとされ、ゆるやかにリラックスできる癒しアイテムとしても使われているのです。
ハーブをたくことで石や場所、人や物を浄化する作業をスマッジングと言い、この作業にとってホワイトセージは欠かすことができない重要なハーブなのです。
どのような植物か
セージとは、サルビアの一種であり、もともとこの名称自体がサルビアを指すものです。
しかし、一般的にセージといえばハーブとしてのコモン・セージを指すことが多くあります。
料理のスパイスや薬草として、またお香として広く利用されてきたものであり、その用途は多岐にわたります。
特に薬草としては、あらゆる病気に効果がある万能薬とされ、医者いらずとしてさまざまな方の回復を手助けしてきました。
科学的には強い抗酸化作用があり、免疫力を高めるためにも有効だと言われています。
また、優れたリラックス効果も発揮するためアロマセラピーの一環としても用いられます。
このように、さまざまな薬効があるありがたいハーブなのです。
こうした力がパワーストーンの浄化にも作用するとされ、古来より愛用されてきました。
薬草としても万能、そして石の浄化においても石を変質させたりすることがないため、どのようなものにも広く使えるわけです。
スマッジングの方法
セージなどのハーブに火をつけ、その煙で石や周囲の浄化を行うことをスマッジングと言います。
石の浄化の場合は、じっくりとたいているその煙の中に石をくぐらせて使用します。
スマッジングに使う道具は、ハーブをたくための受け皿と火をつけられる道具のみ。
あとはたきつけるセージの葉があればOKです。1~3枚の葉に火をつけ、ついた火をすぐに消して煙を立たせます。
そして火がついた方をやや下に向け受け皿に置き、立ちのぼる白煙に石をくぐらせます。
数回くぐらせていると石の邪気が徐々に取り除かれ、浄化が終わると今まで石に吸い寄せられていた煙が、石を避けるように立ちのぼっていきます。
不思議な現象ですが、これがセージの強い作用と石のパワーだと伝えられています。
天然石専門店に行くと、このスマッジング専用の道具も販売されています。
古来ネイティブアメリカンの方法を踏襲して、受け皿にはアワビの貝殻を使ったものや、それを置く天然木のスタンドなどをそろえても気分が出ます。
セージの力は強大であると昔から言い伝えられています。
天然石の浄化には、それに利用するアイテムそのものにも力が宿っていることが条件ですが、厄除けや万能薬として利用されてきたセージはその役割に適したものの1つであるということになるでしょう。
天然石の浄化はもちろん、部屋の空気や自分自身の浄化に、リラックスタイムにゆっくりとたいてその香りを楽しみながらひとときを過ごしてみてください。
石の浄化を行うと一石二鳥にも三鳥にもなるのです。
また、浄化アイテムの中でもセージは比較的安く手に入りますので、ぜひ試してみてパワーストーンの本来の力を取り戻してみましょう。"